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2007年05月05日
ストリングス
ただ出社してしまうのもシャクだからシリーズ。
お台場メディアージュで映画「ストリングス」を見てきました。
http://www.stringsweb.net/p/
うん。見応えのある良い映画でしたよ。
世界観が面白い。
人形劇の映画っていうから初めは普通に操り人形に演じさせて
人間ドラマを描くのかと思ってたんですが、
これが否。あくまで操り人形による操り人形達の世界なんですね。
人々は自分が操り人形であることを事を自覚しているわけです。
彼らにとって自分を吊る糸は命そのもの。
手の糸が切れれば手は動かなくなるし、頭の糸が切れたら死にます。
面白いのはそういう人たちが生きる世界とはどんな所であるのか
ちゃんと考えられているところですね。
基本的に家屋に屋根はありません。頭上の糸が通れないところには入れない。
だからまずもって雨を防ぐ手段はなく、序盤からからみんなびっしょびしょ。
そりゃあもうびっしょびしょ。常に何かにまみれてます。
城を守る門があるのですが、なんか鳥居みたいなのがあるだけ。
頭の上に障害物があるだけで何人たりとも生きて通り抜けることはできないんですね。
これにはみんな困り顔。(まあどんな表情にも見えるように彫られてるんですけど)
棒を跨げる位置まで下ろせば通れるようになります。
同様に牢屋は格子状の天井だけだったり。とにかく頭上の糸が生命線なんですね。
この糸は端的に命そのものを表すと同時に、運命や神の意志をも暗喩しています。(たぶん)
この辺の落としどころが上手。(たぶん)
死は運命からの解放を意味する、と。
後半はこの辺がテーマかな。
それ以外にも、屈強な軍人の糸は太い編みヒモだったり、
態度のでかい王子は金の身体に対してあまりにか細い糸だったり。
糸を邪魔物にしてしまわず、うまくキャラクターに活かしています。
物語自体はちょいちょい駆け足で進むので、ぼーっとしてると置いて行かれてしまいますが、
もろもろ含め見て損はない映画ではないでしょうか。
糸を使った生と死の表現は見物。
投稿者 sasagaki : 2007年05月05日 21:01
コメント
いやー、しかしこれ見ないと分からない話だとは思うんですけど、
途中で「一本糸の男」という死にかけの占い師みたいなのが出てくるんですね。
こいつがかなり酷い助言をするんですよ。
おかげで主人公は翻弄されて。まあ、話上はただの酷いやつなんですけど。
でもこの助言は案外当たってる所もあると思うのです。
その後、物語はあんまりハッピーエンドとは言いにくい結末を迎えるわけですけど、
もし助言通りだったらこうはならなかったかも?と思うフシはあり。
負の側面からひとつの真理をついてはいるような気がして。
あ、何言ってるかわからんですか。
ですよねー。
とにかくいろんな解釈をしたくなる、古典みたいなお話でした。
投稿者 ササガキ : 2007年05月05日 21:05
